お知らせ

2025.08.02

お知らせ

事例報告会「CO2排出量見える化・削減の見える化」鳥取県

鳥取県商工労働部商工政策課の主催で、「サプライチェーンCO2排出量見える化・削減の最新動向および事例報告会」が、

2025年7月4日(金)に鳥取県立図書館大研修室にて開催されました。

 

当日のプログラムはこちら

 

第1部はセミナーで

中国経済産業局 資源エネルギー課 長尾博行様より

「カーボンニュートラルに向けた国内外の最新動向及び今後の情報開示、商品開示について」

 

株式会社Sustech セールススペシャリスト 高橋泰郎様より

「中小企業が取り組むべきカーボンフットプリント」

 

の題目で講演がありました。

 

第2部は、自社製品等のCO₂排出量見える化の取組事例(令和6年度鳥取県CO₂排出量算定フォローアップ講座受講企業)で、当協議会のパートナー 合同会社CNリサーチの川越裕之代表が総合司会・進行役となり、鳥取県内企業4社より、自社製品・サービスのCO2排出量算定の事例が発表されました。

 

以下、発表内容の概要です(※は当協議会が専門家派遣制度のもと排出量算定を支援):

 

愛ファクトリー株式会社(鳥取市青谷町)

同社は、IDホールディングス(本社東京都)のグループ会社で、SDGsの考え方を踏襲し、障がいのある社員が共に働くIDグループの「特例子会社」です。

鳥取市の廃校を利用した全天候型植物工場で葉物野菜の栽培・販売に取り組まれています。

今回のフォローアップ講座では、植物工場での土耕・水耕による葉物野菜栽培のCO2排出量算定、さらに再生可能エネルギー(太陽光発電)の導入による排出量削減効果の見える化に関して発表されました。

 

イナバゴム株式会社(鳥取県鳥取市)

同社の主な事業は工業用精密ゴム部品の製造・販売です。昨年度に鳥取県の同事業で自社のゴムキャップ製品(自動車用部品)のCO2排出量算定に取り組まれました(当協議会が算定を支援)。今年度はSCOPE-3を含む自社全体のCO2排出量算定に取り組まれた事例が発表されました。

 

日ノ丸産業株式会社 (鳥取県鳥取市)

同社は1952年の設立で、鳥取県全域・島根県東部・兵庫県北部で、住宅の新築・リフォーム、太陽光発電・蓄電池・建築資材の販売、家電事業/LP・特殊ガス販売、ガソリンスタンドの経営、石油関連製品の販売などを手掛けています。

今回のフォローアップ講座では、「灯油の定期巡回配送サービス」におけるCO2排出量算定に取り組まれました。各家庭がサービスステーション(ガソリンスタンド)で灯油を購入する場合にくらべ、灯油の定期巡回配送サービスの方がCO2排出量を削減できることが示されました。

(同社のウェブサイトでの紹介はこちら

 

大江ノ郷自然牧場グループ 有限会社ひよこカンパニー(鳥取県八頭郡八頭町)

同社は、1994年より、鳥取県八頭郡八頭町大江地区にて、養鶏業、食品製造、飲食店の運営、宿泊事業を展開されています。今回のフォローアップ講座では同社の主力製品である平飼い養鶏による「天美卵」のCO排出量算定に取り組まれました。そして「天美卵」生産の特徴である国産・地場飼料の使用、紙パックの使用、太陽光発電導入による排出量削減効果の見える化に関して発表されました。

(同社のウェブサイトでの紹介はこちら)。

 

各社から、算定方法と算定結果の説明だけでなく、

フォローアップ講座を受講した動機、背景

・フォローアップ講座を受けたことによって得られたもの・気づき

・算定結果をどのようにして各企業の価値向上に繋げるか

といった視点から発表がされました。

 

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